(12)35人学級で失敗したなら10人学級をやれば良い
大学院生活ではあらゆる雑用から逃げ続けていましたが、今学期はついにTA(ティーチングアシスタント)の業務を半ば強制的に押し付けられ、プログラミング入門的な授業で学生に質問対応という形でパソコンを教えています。しかし、自分が在籍している学科は物理学科なので、今まで物理と数学しか勉強してこなかったような少年少女達にUNIXコマンドやループ文等を教えている訳です。とても激務です(高時給なので当然ですが)。
教える立場になって思うのは、人的資源はあればあるほど良いということです。先生を含めて7人体制で100人クラスの実習をサポートしていますが、1人のトラブル解決にとても時間がかかるので常に人手が足りない感覚です。特に自己主張の苦手な学生の困りごとを見つけ出すのには相当神経を使います。大学生を教えるのですらとても体力を使うのに、小中高の現場は一体どんな地獄が広がっているのでしょうか、自分は先生に迷惑をかけてきた側の人間なので想像が容易いです。
数年前に財務省が35人学級を40人学級へ戻すという方針が話題となりましたが、教育現場を知らなさすぎる発想だと思います。人一人に対してしっかりとした技術と知識を授けて育てるためには人的資源をひたすら投入するしかないはずです。最終的に所得税や法人税として戻って来るのだから借金をしてでも国は教育に投資をすべきでしょう。
2018/10/26