(50)コードを公開した話
研究で使用したコードを公開しました。普段、電子状態計算にオープンソースで公開されているOpenMXというコードを利用しているのですが、このプラグインとして開発したものをVersion3.9に載せて貰えることになりました。簡単に使い方だけを書いた原稿を送ったら「努力の跡を見せろ」とO先生から言われたことがきっかけで、自分の該当部分のコードのマニュアルは無駄に詳しく書きすぎてあります、実装方法まで書いてあるというのが意味不明です、誰か参考にしてください。O先生英文校正マジでありがとうございます。
このコードを誰かに積極的に使ってもらう為にサポートページまで作りました。あらゆる論文の追試計算が簡単に行えるようになっています。今度とも物質の構造ファイルを追加していく予定ですこのブログを読んでて少しでも第一原理計算に興味を持っている方は是非やってみてください、OpenMXのインストールからサポートします。
ソースコードの中身を見てもらえるとご理解いただけると思いますが、とても複雑で泣きたくなるくらい作るのが辛かったです。条件分岐が意味不明なくらいあり、そこに並列計算の命令(MPI)を記述するという知ってる人には泣きたくなるくらいの作り方をしています。それでいて出力は0か1かのbit情報しか出てこないという辺り、達成感もあまりありません。最近競プロでプログラミングを書くのが好きになり始めてますが、これを作ってる頃は今後の人生でコードを可能な限り書きたくないとずっと思ってました。プログラミングは非人道的労働なのでコードを自動生成する方法をどうにか考えてみたいとかたまに思ってます。
2019/12/24