(66)思考停止は人権侵害
相変わらず共産党が非科学的な主張を繰り返しているようです。4月16日のしんぶん赤旗で高橋千鶴子衆院議員は「500倍の希釈でも500倍流せば同じ」などという小学生でもわかるような詭弁を用いて東電の汚染水排出を批判しています。共産党のジャイアンを自称する香西かつ介はこの主張について「汁が塩辛いからってお湯で薄めたとしても全部飲んだら体に入る塩分は同じ…」などという色々突っ込みたくなるような浅はかな感情論で擁護しているようです。科学の党の看板はどこに置いてきたのでしょうか?
過去の記事でも触れた通り、科学的にわかっている部分が多いことに対して思考停止で感情論を展開することは他者の人権を侵害する危険性を潜めています。過去の記事で挙げた例の他にも最近ではワクチンのデマをばら撒き必要な治療を受けられなくするなどといった例が一番わかりやすいでしょうか、感染症対策は集団で行って初めて効果があることなので尚更迷惑な行為です。今回の汚染水の問題は直接的に風評被害に繋がる恐れがあるため、なお一層自身のイデオロギーに囚われずに科学的な観点から批判を展開すべきところでしょう(そもそも東電に説明の大いなる責任があるということが大前提ですが)。
「科学は何もわからないことが多い」というキャッチコピーは本来探究に終わりがないことを表す言葉で、思考停止の正当化に使われるものではありません。わからないことをわからないままにするということは多くの犠牲を払って科学の体系を積み上げてきた先人に対する侮辱でしかないでしょう。いつまでも「わからないから怖い」と言うのはただ単に幼稚なのか、支持者の知性を見下して扇動したいのかわかりませんが、公党として市民道徳と社会的道義をまもり、社会にたいする責任を果たして頂きたいと思います。
2021/05/01